お子様の治療

当院は小児特有とされる耳鼻咽喉科領域の症状や病気につきましても診療しています。この場合、対象年齢に制限はなく、生後間もない新生児も含まれます。この時期に鼻づまりなどの症状があれば、おっぱいやミルクがうまく飲めないということもありますので、気づいた際は速やかにご受診されるようにしてください。

そもそも耳鼻咽喉科の患者様の多くはお子様です。その理由のひとつに耳や鼻などの器官が成長途上にあるということが挙げられます。それゆえに起きやすい病気（耳管が短いことで発症しやすい中耳炎、鼻腔が狭く鼻汁も出やすいため鼻炎や副鼻腔炎が起きやすい 等）もあれば、アデノイドや扁桃の肥大が原因で気道が狭窄してしまい、いつも口呼吸になっている、あるいは睡眠中は大きないびきをかくということがあります。この場合は呼吸や睡眠に影響があれば手術が必要になることもあります。

また保護者の方が目をそらしている間に、お子様が異物（おもちゃ 等）を鼻に詰まらせる、誤嚥するということもあります。この場合は事故ということになるわけですが、窒息している場合は、速やかに異物を吐き出させる等の応急処置（背中を叩く、胸部を圧迫する、腹部を突き上げる 等）をし、さらに救急車を呼ぶことも行ってください。

このほか、お子様（とくに乳幼児期）は免疫が未発達ということもあって、様々な感染症に罹患しやすいということがあります。このような場合の予防対策として、鼻水を吸引する、耳掃除を行うといったことも大切です。耳や鼻に何の症状がないという場合もお気軽にご受診ください。